EDと年齢の関係
EDの人口は800万〜1000万人ほどと言われています。
中レベルのEDと高レベルのED、両方をあわせた数字ですが、調査の仕方(聞き方)によって、数字は変わりますが、4人に1人ほどの男性が勃起力に悩みを抱えているのは間違いありません。
勃起力は年齢と共に衰えていくことは、予想できると思います。
ED年代別の割合(2001年調査)
- 20代:1.8%
- 30代:2.6%
- 40代:8.6%
- 50代:20%
- 60代:41.7%
- 70代:64.3%
最近の傾向として若い人による相談が増えているそうです。
食生活、ストレス社会、性指向の変化など、様々な要因が考えられます。
若年層EDの原因【20〜30代】
20代、30代の人に多いのが、心因性EDです。
つまりメンタルの問題なのですが、
緊張型と倦怠型という大きく2つの種類に分類できます。
緊張型「性体験が少なかったり、過去のトラウマが原因」
緊張型は、セックスに不慣れだったり、過去のトラウマが原因で本番に不安を抱えている人が当てはまります。
勃起には適度なリラックスと適度な興奮が必要なので、緊張しすぎていると勃起ができなくなってしまうわけです。
対策は自信をつけること
緊張が原因だからといって、緊張しないようにすることは出来ません。
お酒の力で話しやすくするようなものです。一度、関係性ができれば徐々にお酒なしでも会話できるようになるでしょう。同じように、まずはED薬をつかって成功体験を作ることが大切です。
若い内であれば、ED薬なしでも勃起できるようになっていきます。
倦怠型「彼女だけED」「妻だけED」「新婚ED」
倦怠型(けんたいがた)は、緊張型とは反対に性的興奮が足りない場合に起こるEDです。マンネリといっても良いかもしれません。
彼女だけED、妻だけEDなどと呼んだりしますが、オナニーのときには勃起状態に問題がないのに、いざ本番になると勃ちが悪かったり、持続しないケースのことを言います。
また、普段2次元(アニメ・漫画)でオナニーを続けることで、現実世界の女性に勃起できない人も増えてきているようです。
両方に共通するのが、彼女への情もあって、セックスの意欲もあるのに「勃たない」。ということ。
女性側の性的魅力が薄い、というケースもあるかもしれませんが、結局新しい彼女ができても同じことを繰り返してしまいます。
ED薬の成功体験が脳の情報を書き換える
「彼女だけED」の場合、脳が彼女を性パートナーより家族として認識してしまうことがあります。
ED薬によって、脳の認識を変えることができます。
「若いから薬に頼るのは嫌だ」と考える人もいるようですが、薬を使うことは依存するわけではありません。むしろ、成功体験を積むことで薬なしでも勃起できるように脳の情報を書き換えていくのです。
反対にEDを放置していても、改善していくことは難しいです。
心因性EDといっても、身体的な問題がゼロとは限りません。10代に比べれば、20代、30代でも勃起力は衰えていきます。つまり、EDをほっておいても良くなる見込みはないのです。
中年のEDの原因【40代〜】
きれいに年代で区切れるわけではありませんが、40代辺りになると、EDの原因は身体的なものが増えてきます。
40代、50代以降に多いのが、生活習慣の悪化によるEDです。医学的には器質性ED。
EDに悪影響のある生活習慣
- 飲酒、喫煙
- 仕事のストレス
- デスクワークが多い(座る姿勢)
- 栄養バランスの悪い食事
- 肥満、運動不足
- 睡眠不足
40代以降になるといずれかは当てはまるでしょう。
これらの生活習慣は、血管や神経を損傷して、高血圧をまねきます。
勃起には、脳から司令をだして、十分な血流がペニスに届ける必要があります。
傷ついた血管では、十分な血液をペニスに流せなくなるわけです。
EDの原因は1つに断定できない
EDの原因は2つに分類できると言われています。
- 器質性ED(身体)
- 心因性ED(メンタル)
ただし、原因が1つであるとは限りません。
以前まではメンタルがEDの原因を占めると言われていました。しかし、近年は身体的な要因とメンタルの要因が混ざっていることが分かってきています。
まとめ
EDの原因について解説してきました。
EDの原因を理解して、生活習慣を見直したりすることは大切です。しかし、原因が身体であろうとメンタルであろうと、現在のところ有効な対策はED薬しかありません。
専門医も最初にED薬を処方してから効果があったかを見ていきます。わざわざ、過去にトラウマがありましたか?などメンタルに原因があるかを診察で探ろうとはしません。
ただし、うつ症状が原因でEDになっている場合、抗うつ薬を飲む方がいいかもしれません。それでも、ED薬を飲んでうつ症状が改善していくことも十分に考えられます。
服用している薬があったり、抱えている病気によっては、すべての人がED薬を利用できるわけではありません。副作用などのリスクもあるため、デメリットも理解した上で、ED薬の服用を検討してみるといいでしょう。